昨日の記事のとおり、HT-03AにHTC HEROのカスタムROMを入れてみてから、2日ほど使ってみたので、簡単にファーストインプレッションを。
結論から言うと、「惜しい!惜しすぎる!」という感じ。
HTC製のWidgetをはじめとするユーザーインタフェース等の洗練度合いが、HT-03A純正ROMとは比べものにならない。
見た目重視派の僕としては、とにかく見てるだけで楽しい。
Widgetやプリインストールアプリの使い勝手も良いし、当然普通のAndroidとしての挙動にも問題が無い。
Flashも見れるしマルチタッチにも対応している。
とにかく、目でみて楽しいし使い勝手も良くて、かなり素性の良いスマートフォンなのではないかという感じだ。iPhoneよりいいんじゃないかとすら言える。
…サクサクと動けば。
残念ながら、HT-03AはこのHEROを快適に動かす端末性能を持っているようには思えないのだ。もう固まること鬼の如し。
当然カスタムROMなので、オーバークロックもしてるし、SDカードの専用パーティションにメモリのSWAPをする機能も実装しているが、それでもやっぱりモッサリだ。
特にモッサリが酷いのが、ブラウザ等のちょっと重たいアプリからHOMEに戻る時。
HOMEボタンを押して、上の左画像のように「HTC」ロゴが出てきたら、待ち時間1分以上が確定。HTCロゴがしばらく表示された後も、上の右画像のようなLoading画面が長々と続き、散々待った挙句にやっとHOME画面が表示されるような状態だ。
とにかくこれが一番ストレス。
9/6追記:別のHEROのROMでパフォーマンスはかなり改善し、上記の問題はほとんど発生しなくなりました。この次の記事に書いています。
じゃあHEROは全然ダメですぐにでも元に戻したいかというと、それはそれで迷ってしまう魅力がやはりある。一度HEROを体験してしまうと、HT-03Aの標準では寂しすぎると感じてしまうのだ。
結局、HOME画面への戻りの待ちをうまく回避できれば、そんなに不満なく使えるので、今のところ運用を工夫しながら少し使ってみるかという気になっている。
例えばGmailやTwidroidやMarket程度のアプリなら、SWAPの効果もあってか、終了してHOMEに戻っても、すんなり戻れることが多い。
なので、TaskManager等でこまめにTASKをストップさせながら運用すれば、「HOME待ち問題」はかなり回避できる感じだ。
まぁ、結論としては「一度体験してみる価値はある」という感じか。
ちなみにHEROのハードそのものを海外から買った方によれば、サクサク動いているということなので、やっぱりHT-03Aの端末性能が残念ということなのだろう。
一度、是非とも高性能な端末でHEROを動かしてみたいものだ。
ということで、折角なので、以下スクショを中心にHEROの一端をご紹介してみよう。
設定画面は上のような感じだ。
ちなみに僕が導入したROMでは日本語ロケールが無かったので、設定画面等は基本的に英語だが、HT-03Aで慣れているので、それほど大きな問題は無い。
HT-03Aと違うのは「Social Networks」という設定項目があり、ここでFacebook、Flickr、Twitterのアカウントを登録しておけるところだ。
これによりHTCのWidget等では個別にアカウントを設定しなくても良くなる(Marketから入れた個別アプリでは設定が必要だが)。
個人的にはFlikrが入っているのが非常に助かる。
当然写真のギャラリー等からShareメニューでFlickrに画像をアップロード可能だ。
日本語ロケールは入っていないが、上のようにちゃんと日本語の表示はできる。フォントは少しカワイイ系の特徴ある感じだが、読むのに全く支障は無い。
また標準では当然日本語入力には対応していないが、これもMarketからSimejiやFlickWnnをダウンロードしてくれば、HT-03Aと同じ環境で日本語入力も可能。
やはりHEROの美点といえばHOME画面の美しさ。
更に良いのは「Scenes」という機能があって、何パターンものデスクトップ設定を登録し、簡単に切替えられるところだろう。HOME画面でmenuキーを押すと出てくるメニューから見ることができる(上の左の画像)。
なおHOME画面は7面ある。正直使い切れない。
もう一つ、HOME画面のロックスクリーンのスタイリッシュさもお気に入りポイントだ。何てったてHT-03A標準だと、このロックスクリーンに「NTT DOCOMO」と大きな字で2つも書かれていて「なんじゃこりゃ」と不満があったので。
ちなみにロックスクリーンの壁紙も変更可能。
またHT-03Aと同様の画面ロック解除のセキュリティ設定も可能。
HEROの魅力を構成している大きな要素がHTC製のWidget。
HOME画面下の「+」ボタンを押すと上(左)のような画面が出てきてHOME画面に追加するものを選ぶことができる。ここで「HTC Widget」を選択すると上(右)のようにズラっと数多くのHTC Widgetが出てくる。
僕の一番のお気に入りWidgetは「Clock」だ。
実に12種類のスタイリッシュな時計Widgetを選択できる。
どれにするか迷うほど完成度が高い。
HOME画面に戻った時に時計がアニメーションするのもカッコ良い。
ちなみに設置した時計をタップすると上(右)のように時計アプリケーションが起動する。これはiPhoneの時計と同様で、世界時計・アラーム・ストップウォッチ・タイマーの機能を持っている。
時刻合わせもiPhone同様のドラム式の選択UIで洗練されている。
他にも多種多様のWidgetがあるが、「Weather」も気に入っている。ちょっとLoadingに時間がかかるのが難だが、非常に美しいし、なんかアニメーションまでしてくれるのがこれまたカッコ良い。
「Twitter」のWidgetも2種類ある。
1画面を占拠するがTLを表示してくれるものと、投稿フォームだけ(画面の3分の1のスペース)のもの。
これが意外にもかなり作り込んである。
TwitterのWidgetをタップするとTwitterクライアントの「Peep」が立ち上がる。普通のクライアントのように「TL」「Mentions」「DirectMessage」「Favorite」を下部のボタンで切り替えて見ることができる。
設定項目を見ても、普通のクライアントが実装しているような機能は大体備わっている。ちゃんとURLの短縮サービス(bit.lyではないが)やTwitpicにも対応している。
もちろんTwidroid等のアプリに比べるとさすがに少し残念な所もある。
例えばNotification機能でMentionsやDMのみ通知するオプションがなかったり、返信やReTweetの機能がなかったり。
まぁなので基本的にはあまり使ってない。
他にも「Mail」や「Calender」のWidgetもある。
「Mail」はGmailアプリじゃなくて、普通のメールクライアントを設定しないと見られないようだったので試していない。ちなみに1画面占拠。
「Calender」は1画面占拠で1ヶ月分のカレンダー表示をするものと、直近の次の予定1件のみを表示する(画面の3分の1のスペース)ものと2つある。
ちなみにこのROMにはGoogle純正のカレンダーアプリが見あたらないため、スケジュール管理はこのWidgetをタップすると立ち上がるカレンダーアプリでやることになる。
このカレンダーアプリには少し不満がある。
以前HT-03Aでスケジュール管理で書いたが、僕はGoogle純正のカレンダーアプリがかなりお気に入りなのだが、その要因の一つは「週」の表示ができることだった。
ところがこのHTCカレンダーだと「週」表示が無いのだ。
「月」表示は予定があるか無いかしか見えないし、「日」表示だと見渡せない。
なので仕方なく上(右)のような「Agenda」画面を使うことになる。
これじゃiPod Touchとあまり変わらん。
しかもなんかフォントが少し中華になってるし。
さてWidgetの紹介はこれくらいにして、次はブラウザの話。
ブラウザもHT-03Aのものとは少し違っている。
見た目の違いで言うと、基本的にページ表示は全画面で、上下のツールバーは必要な時のみ出てくる感じ。なので少し広々と使える。なお、テキストを画面の大きさに合わせて自動改行してくれる機能はHT-03Aと同様だ。
なによりも一番大きな違いは「マルチタッチ」だろう。
iPhone同様のマルチタッチでページ表示の大きさを変えられる。
HT-03Aは基本片手で使うので必ずしもマルチタッチは要らないと思っていたが、あればあったで、やっぱり便利だと感じた。
ただレスポンスはiPhoneほどではない気がする。
また「お気に入り」は通常のリスト形式の他に、ページサムネイルをめくりながら選択する表示形式もある。なんかiPhoneとかMacっぽいノリだ。同様の機能が複数ウィンドウの選択でも採用されている。
ブラウザ自体の全体的なレスポンスは、気持ちHT-03Aより早いかなという感じ。
もう一つ、忘れちゃいけないのがFlashが表示できること。
ためしに上記のようなFlashベースのページに行ってみたが、無事に表示された。
ただ表示はできるが、Flashで作られたUIをスイスイと使えるほど実用的というワケではない気もした。
ちなみに推測だがYouTubeプレーヤーもFlashで作られている感じがした。
最後に「連絡先」アプリの紹介。
これもHT-03Aとは違って多分HTC製のアプリになっている。
表示はバックが白で情報の整理のされ方もキレイなので非常に見やすい。
また、個人毎に通話やメールやSMSの履歴を表示できたりもする。
編集モードでは上のようにFacebookやFlickrの情報を入れることもできる。
ただ、当然だろうが「フリガナ」に対応していないので、検索もフリガナではできない(漢字であれば日本語は通った)。最初、フリガナの欄が無かったので、これは折角シコシコと入力したフリガナが全部消えてクラウドと同期されちゃったんじゃないかと焦ったが、PCで確認したらフリガナ欄は健在だったので安心した。
まぁ何にせよ「フリガナ問題」についてはGoogle側での早急な対応が望まれる。
という感じで、長文になってしまったがHEROの一部を紹介してみました。
他のカスタムROMにも惹かれてるけど、もうしばらくは使ってみようかなぁ。
とても参考になりましたです。
唯一つだけ、2chに128Mにスワップ領域を広げるとHOME復帰が
かなりマシになるとの書き込みを見つけたのでそのとおりにしたら、
それなりの使用感になりました。
ぜひお試し下さい。
SWAP128Mはちょっと気になりますねぇ。
僕も挑戦しようかなぁ・・・
応援ポチしていきます(´∀`)
がんばってください。
電話は、転送して使っていたので、ありまり気が付かなかったのですが
電話が掛ってきても宛名が表示されません。
もちろんGmailの宛名の同期はとれており、電話帳で見てみると後からは
宛名欄に表示されてはいるのですが、掛ってきたタイミングは番号しか
表示されません。
設定の問題ですかね?それともバグ?そんな経験無いですか?
ご存知であればお教え頂けばと思います。
またお邪魔させて頂きま〜す!!